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「……くそ、納得がいかない」
慎一郎が息を吐きながら言った。 「……納得いかないって、何が?」
けだるさの中、私は体に回った慎一郎の腕に手を添えた。 「早くイきすぎた」
「……そんなことないと思うけど」 慎一郎に見えないように笑いをかみ殺す。
確かに、いつもよりちょっと早かったかも。 でも満足していないかと言えば、そんなことはない。 「足りない」
不満げに言って、慎一郎は私の首に顔を伏せる。 くすぐったくて、心地よい。 「いいじゃない。私は満足だな」
「でも足りない」 慎一郎の手が私のお腹を撫でる。 そのまま上にあがって、喉から顎に触れた。
指先で頬をなぞる。 「……そう言えば、中に出したけど、良かったのか?」
ふと思い出したように慎一郎が言った。 私は軽く噴き出す。 「……今頃言うの?」
「まあ、そうなんだけど」 「結婚前はきちんとしてたのにね」
「……それは悪かったよ。でもどこかで夫婦なんだしいいかと思ってしまって……」
「そんなに深刻に反省しなくてもいいのに。子供、欲しくない訳じゃないし。 といっても、今日は出来ない日だけど……」
どれだけ中に出しても、妊娠に至らないだろう。 それを喜んでいいのか悲しんでいいのか、まだピンと来ない。
「……なら、もう一回しようか」 「え?」 ぐいっと、慎一郎が私の向きを変えた。
背中がベッドに押し付けられる。 振り仰いだ正面に、慎一郎の顔。
「慎……」
遠慮なしのディープキス。
もうどちらのものかわからない唾液が口の中で混ざり合う。 そして、
「ん、ああ―――っ……!」 キスしたまま、また突き入れられた。
(や―――溢れる……!) ゴポっと、生温かい液体が足の付け根を伝う。 緩くて中途半端な快感がこみ上がった。
「あっ……慎一郎……っ……!」 いつの間に回復したのか、さっき吐精したばかりの慎一郎はまた同じ質量で私を押し広げる。
「ぅわ……すごい、……あったかい…な……」 慎一郎が顔をしかめつつ、何かに感動したように漏らす。
馬鹿、と思いつつ、私も同じような感動を覚えていた。
中に出してまたすぐに挿れると、こういう風になるんだ……。 「今度は、ゆっくりしよう」
動かないまま、慎一郎が囁いた。
「最低5回はイってもらう。覚悟してくれ」
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